三浦工匠店 新数奇屋造り100年住宅

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令和3年11月30日更新
●浪江町に飛騨の板倉移築「関根邸」が9月完成しました

 当社は、浪江町小野田地区に築200年を超す古材を移築した総ヒノキ造りの古民家(関根邸)を完成させました。

 「貴社のホームページを見た。ぜひ、請け負って欲しい!」という建築主さんからの依頼を受けて、構想から完成まで3年を経て、9月に“完成・引き渡し”が行われました。

 関根邸は、飛騨高山市で江戸時代中期?末期頃に建築された 『板倉』(日本古来の神社・穀物倉庫を造る優れた木造建築技術)の材料を活かした板倉の家です。(写真=地元紙・中日新聞で紹介された関根さん)

 同邸は、飛騨地方の環境に適した伝統工法で造られた簡素な“小屋”で、200年もの長期間、風雪に耐えながらも集落の穀物貯蔵倉庫として使われていました、その材料を余すことなく解体し、福島・浪江で新たな息吹に触れ、“住まい”として生まれ変わりました。

 当社が、気候変化の違う飛騨地方の「工法」と湿気の多い福島の気候を考慮し、工夫と思考を繰り返したことが建主様にもご満足を頂いたと自負しております。




 昨年8月に地鎮祭、10月に基礎工事完了の後、高山市荘川(旧荘川村・本州最寒冷観測地)から地元の同業の皆さんによって、資材の搬入と建て方が行われました。その後、建主様と綿密な打ち合わせを幾度も繰り返し、完成の運びとなりました。




 当社代表の三浦慶顕は「古来の伝統工法と現在の建築基準法の摺り合わせ、さらに当時の材料を建材の材料と融合させながら、いかに近代的な住まいに仕上げることができるかを模索した」と話しています。分かり易く言いますと、見えない部分には現代の工法で、見える部分は江戸時代の風格を残すよう復元しました。特に当時の材料は90%を使用しました。






 現在の材料使用の主なところでは、壁は合板の耐力壁に、外壁の一部は新材料で張り直し、全面に内断熱材を使用、水廻りは最新設備機器を導入、屋根は腰葺き屋根(ガルバリュウム鋼板と瓦を組み合わせた屋根)等になっています。現代用語で良く使われる言葉『イノベーション』という意味は、物事の「新機軸」「新結合」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」とありますが、今回の工事はまさに、「当社にとっては、社会的意義のある新たな価値を創造した変化のある挑戦」だったと思っています。

《概要》
・規模 木造2階建て藁葺き
 1階  79.45平方メートル
 2階  79.45平方メートル
               延べ158.9平方メートル

※ ご見学希望の方はメールにてお待ちしております。
※ メール先 http://www.shinsukiya.jp/information/


令和3年3月21日更新
●福島市の『花の写真館』修復工事が完了しました

 当社は、福島市森合に建設を進めていた福島市指定文化財「花の写真館」修復工事(安藤組の協力業者)がこのほど完了しました。

 同写真館は、2011年の東日本大震災で大きく被災し休館。その後、市は解体を決定しましたが、保存有志の活動に寄って2013年、長期に渡って議論された結果「保存」が決定され、2019年12月に修復工事が開始されました。




 ところが2020年1月の“コロナウイルス”感染により、工期内完成が危ぶまれましたが、元請業者さんの綿密な打ち合わせにより、工事を止めることなく進めることが出来ました。当社請負施工分は今年2月末に工期内完成の運びとなりました。東日本大震災から丸10年となる今年6月にグランドオープンする予定です。震災前の原形を取り戻した大正時代のロマン漂う西洋建築は、再び福島市が誇る歴史的建造物のひとつ“建築遺産”として輝きを極めていくことでしょう。




《工事を終えて》
 歴史的建造物である福島市の文化財「写真美術館」(通称:花の写真館)の協力施工業者として、現場に着工から完成まで実質10ヶ月間(取り壊し=2019年12月まで。建て方=2020年6月~7月まで)に渡り、文化財の建築技法や段取りなど、先人の匠の技を学ぶ機会に恵まれました。特に古い部材を水平・垂直に戻す技法や解体前に基準を決めての寸法図り、図面の書き直し(図面おこし)、後日同じ位置に部材を当てはめていく作業は、建築文化財の“段取りの大切さ”、特に完成後は表からは見えない内部の隠れた工事に多くを学ぶ機会となりました。
 ぜひ、皆様も一度現場をお訪ねください。ご連絡を頂ければ当社がご案内申し上げます。(代表:三浦慶顕)

《概要》
■建設時期  1922年(大正11年)
       逓信省電気試験所福島試験所として建築
■規 模
       地上2階建て654.4平方メートル
■構 造
       組積造:石積み 屋根小屋組:木造 
       基礎:レンガ造
■ 仕上げ
       外壁:石造(凝灰石)
       屋根:洋瓦葺き
       内部:床 縁甲板張り
          壁・天井 漆喰塗り 
■ 大震災による被災箇所
・ 正面玄関上部妻壁の亀裂と傾斜
・ 屋根瓦の破損による雨漏り
・ 雨樋の破損と集水枡の落下
・ 石積壁の亀裂や破損
・ 漆喰壁・天井の崩落




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