三浦工匠店 新数奇屋造り100年住宅

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平成27年12月24日
●当社施工の「なかむらや旅館」が県建築文化賞に選ばれました

 23日、第32回福島県建築文化賞の正賞など各部門11点が県から発表されましたが、24日付の福島民報に掲載され、当社が企業体で工事を進めた福島市飯坂町の「なかむらや旅館」が復興賞に選ばれたことで、多くの皆様方からもお祝いの電話を頂きました。
 改修工事の陣頭指揮を執った当社代表の三浦藤夫も東日本大震災では、多くの古民家や旧家の改修工事を手掛けましたが、工事の中で最も難工事の一つだったと振り返っていますが、「県の建築文化賞に選ばれたことは施工者としても喜びだ」と話しています。

 「なかむらや旅館」は平成23年3月に起きた東日本大震災で蔵造り3階建ての旅館は梁7箇所が折れ半壊の"瀕死状態"となりました。解体の声もありましたが、当旅館の女将さんの「保存したい」と言う強い熱望で、保存に向けた挑戦が始まりました。当社の三浦は当時を振り返り「解体という道を選ばす、保存したいという女将さんや当主の阿部さんの期待に応えられただけでなく、良い経験が出来た」と話しています。また、「あの大震災で文化財級の建造物がいまでも瀕死の状態にあるのではないか。できる限り後世に遺せるような取り組みを行っていきたい」と話しています。

 



平成27年11月30日
●福島市主催「古民家めぐり」で講師役を務めました

 当社代表の三浦藤夫は11月28日、福島市が昨年に続き開催した2回目となる"ふれあい講座・バスツアー『古民家めぐり』の講師役として、参加者の皆さんをご案内しました。当日は応募80人から抽選で参加した20人が福島市役所に集合し国登録有形文化財となる瀬上町の嶋貫邸、飯坂町のなかむらや旅館、泉の佐藤邸、成川の矢吹邸、さらに、市指定有形文化財である飯坂町の堀切邸母屋と十間蔵の構造や見所などついて説明をさせて頂きました。

 同企画は市教育委員会文化課と当社代表が副会長を務める「ふくしまの旧家を活かす会」の協力で行われました。当日は文化課と堀切邸市職員の皆様、当会の島貫倫会長(嶋貫邸)のご夫妻、阿部寛副会長(なかむらや旅館)、会員の佐藤利男(佐藤邸)ご夫妻、矢吹友市郎(矢吹邸)ご夫妻等にはご案内を頂きありがとうございました。

 当社は、古民家・旧家の修復や改修を手掛けており、幸いにも嶋貫邸、なかむらや旅館、矢吹邸、堀切邸十間蔵の工事を担当させて頂きました。福島市周辺には文化財級の建造物がまだまだ遺されています。これからも福島市と「ふくしまの旧家を活かす会」が協力して、歴史ある建造物の維持・保存、そして活用に務めながら、市民の皆様に親しんで頂けるよう努力したいと思います。(2015/11/30)

■ 詳しくは「建設メデイア」をご覧ください
http://www.medianetplan.com/2015/023.html


 



平成27年10月15日
●伊達家・修検の触頭『極楽院』を改修しています

 当社は現在、伊達市中畑にある「T・K様邸改築工事」を進めています。同邸宅は、伊達市の指定文化財になっている「伊達家極楽院旧跡」にある極楽院屋敷です。伊達家の庇護を受けてからでも既に500年近い歴史があり、修検の触頭(ふれがしら)〈=江戸幕府や藩の寺社奉行の下で、各宗派ごとに任命された特定の寺院のこと〉だった重要な建築遺産です。これまで住みながら手直しを行ってましたが、施主様からの依頼を受けて今年のお盆明けから改修工事を手掛けています。

 T・K様邸改築工事の概要は、木造一部2階建て延べ床面積185.3平方メートルで、1階が10畳、8畳の居間、7.5畳の護摩堂、6畳の床書院、2階が7畳程度の多目的居間です。1階の各部屋は現存する材料を活かして修復するよう文化財保護で規制されていますので、慎重に工事を進めていきます。玄関戸はケヤキの一枚板と格子戸を使って二枚戸に、屋根は茅葺き下地、トタン葺きとなります。

 当社としても歴史ある建造物の修復に携わることができることに誇りを感じています。2016年3月には完成の予定ですが、良い機会ですので修復前の姿から現在工事中の姿を随時追って皆様にご紹介していきたいと思います。3月以降には庭の復元と駐車場の整備も予定されています。
■ 参考ホームページ
http://kazenoshin.exblog.jp/8752572/

 



平成27年09月03日
●日本庭園「浄楽園」東屋が完成しました

 東北の名庭園として県内外から観光客が四季を問わずに訪れる福島市桜本のフルーツライン沿いにある《浄楽園》の東屋の屋根を銅版葺きに改修する工事が終わりました。その完成を祝って「お茶会」が数多く開かれ茶道家や愛好者で賑わっています。

 今年の3月末から工事が始まり6月末には装いも新たになり、園内の木々や花々とともに来場者の目を楽しませています。池ではカモたちが元気よく着水する姿が心を癒してくれます。銅板葺きの屋根は日を追うことに緑青色(くすんだ緑)に変化して味わい深いものとなります。

 当社でもなかなかこのような現場に出会うことは少なく、軒隅が反り上がった技法は中国から伝わったものですが、経験あるベテラン職人が当社の若手職人に指導しながら技術を伝える良い機会にもなりました。当世はこうした技術を伝承する機会が少なくなりました。
 ぜひ、こうした技術を継承できる現場がありましたらお知らせください。また、ぜひ一度、浄楽園にお越しください。11月30日まで開園しております。

■ 浄楽園ホームページ
http://www.jyourakuen.jp/

 



平成27年08月24日
●皆様の"安心"をサポートする『リフォームフェア』を開催

 当社は8月22日、福島駅西にあるクリナップ福島ショールームで『水まわり工房リフォームフェア』を開催しました。当日は、天候にも恵まれ、当社のお得意様を始め、これからにリフォームを考えておられるお客様など多くの皆様にお出でを頂きました。
 当日のフェアには、水廻り商品であるアクリアバスを始めステンレスシステムキッチン、洗面化粧台等の商品・新製品各種を取り揃え、クリナップのスタッフの皆様にご説明とご協力を頂きました。

 特に5月新発売となったステンレス製キッチン"クリンレディー"は、臭いやカビがつきにくく清潔で長寿命だけでなく、ゴミを受け止める網かごもステンレス製ということもあり、汚れがつきにくいという多くの問題を解決した使用品としてご好評を頂きました。また、浴室を保温材で包み温かさを逃さない"アクアバス"も大変好評を頂きました。

 当社では、リフォームを計画されているお客様に、安心して実行して頂くために、最新の住宅機器や住宅資材をお客様の「目」で確かめて頂くために毎年開催を行っています。住宅のリフォームをお考えの際、ご心配の際には、ぜひ当社かクリナップへご相談ください。

■クリナップ福島ショールーム
https://cleanup.jp/showroom/info/hokkaido_tohoku/fukushima.shtml

 



平成27年08月11日
●小林香市長一行と「山口市・彩香亭」を見学しました

 当社代表の三浦藤夫は8月5日・6日、所属する「ふくしまの旧家を活かす会」の有志と共に顧問である小林香市長の山口県「山口市長表敬訪問」に同行して来ました。
 同行の目的は、表敬訪問の日程の中に、山口市の歴史建造物である「彩香亭」の見学にありました。現在、NHKで放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」でも、明治に多くの偉人を輩出した山口県ですが、その「彩香亭」は明治10年頃の創業から平成8年まで実際に使われた料亭を現在の場所に平成16年に移築したそうです。明治の井上馨、伊藤博文から昭和の佐藤栄作等多くの政治家や文豪達が利用し、館内には多くの書物が飾られて、優雅な時代にタイムスリップして来たと話しております。

 

 旧家を活かす会からは、島貫倫会長等6名の皆さんが同行したのを始め、"山口七夕ちょうちんまつり"に出展される桃生産農家の皆さん、そして福島市の関係職員の皆様とご一緒させて頂きました。交流会には山口市長を始め幹部職員の皆様に暖かい歓迎を頂き、交流を深めてきたそうです。帰路に着いた三浦は「福島市内にも多くの歴史建造物が遺っているので、修復や復元に力を入れて、福島市の観光に少しでも役立ちたい」と話していました。

 



平成27年07月31日
●高断熱性に富んだ飯坂町のY・O邸が完成

 今年の春から工事を進めてきた福島市飯坂町のY・O邸がこのほど完成しました。同住宅にはオーストラリア・ニュージーランド産のウールを使用した「羊毛断熱材」を採用した当社では初の試みでした。
 施工現場で5月にもご紹介しましたが、「ウール」は特に断熱性に優れており、冬は暖かく、夏は冷気を逃さず涼しいというのが最大の特長です。また、結露にも無縁で空気中の化学物質を浄化することから子どもさんのいる家庭にはシックハウス対策に最適です。外にも、耐久性、防音性、難燃性、防虫性にも優れています。何といってもウールは濡れても乾きが早いことで知られていますが、万が一の雨漏りにも腐食することありません。
 国の「長期優良住宅認定制度」を利用した住宅だけに、厳しい条件をクリアしなければなりません。また、当社では床、壁、天井等に多くの無垢材を使用し、本来の木造住宅の原点である「木の温もり」を大切に施工しました。また、一般住宅建築にも古民家再生や古建造物の修復、数寄屋造り等で習得した技術を存分に活かしています。
 Y・Oさんの住宅は、木造2階建て延床面積131.10平方メートルで屋根は洋風瓦を使用しました。1階は和室と居間、2階が子ども部屋と寝室となっています。

 


平成27年06月08日
●県工生105人から「お礼の感想文」を頂きました

 今年3月末にて、平成26年度福島県立福島工業高校の「専門高校プロジェクト事業」講師を1年間無事務めました当社代表の三浦藤夫は、同校の内田貞俊校長からお礼状と1・2・3年生すべての生徒さんから105通に渡る感想文が添えられ、大変感激を受けたのと同時に、ひとり一人の生徒さんの作文に目を通し、新たな指導方法と"今だからこそ"伝えなければなせない日本古来の伝統技術や作法に、講師としての心を新たにいたしました。

 特に感受性の強い高校生の皆さんから、日頃忘れがちな「初心」を逆に学ぶことが多かったと作文を通して感想を述べていました。当社ホームページに105通の作文を当社ホームページに掲載して、読者の皆様にもお読み頂きたい所ですが、その中からランダムに10人の生徒さんの作文をイニシャルで掲載させて頂きました。当社ホームページにお越し頂きました皆様にも何かお役に立てば有り難いと思っています。

生徒さんの作文はこちらからご覧頂けます

 


平成27年05月11日
●長期優良住宅に「羊毛断熱材」を使用し建築中です

 当社は、古民家再生や数寄屋風建築等の工事だけでなく、一般住宅の建築にも、これらの建築技術を活かして工事を行っているのが、
 平成21年6月4日に国が施行した「長期優良住宅認定制度」の下で進めているのが、福島市飯坂町のY・O邸です。

 この認定には多くの認定条件をクリアして、福島市に申請し認定を受けますが、特に造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性については厳しくチェックされます。さらに当社では、県産材を使用することで地元林業分野が活性化する一助になるよう努めています。

 また、地元工務店として、地元お客様とのコミュニケーションを大切に、土地にあった建築、地元の環境にあった建築をめざしています。今回の住宅には、床、壁、天井等に多くの無垢材を使用し、木の温もりが感じられるよう心掛けています。特に「優良住宅の条件」である高断熱・高気密・高耐久性を図る上から、オーストラリア・ニュージーランド産のウールを使用した「羊毛断熱材」を採用しました。
 これには、「優れた断熱性、結露は無縁、ホルムアルデヒドを含まない、乾きが早い、耐久性が高い、燃えにくい、防虫剤に天然岩塩を使用」等の優れた特性があることから使用に踏み切っています。ぜひ、近くまでお越しの際はお声をおかけください。当社がご案内させて頂きます

《Y・O邸の概要》 
木造2階建て新築工事 131.10平方メートル、屋根は洋風瓦使用
○1階 和室 居間
○2階 子ども部屋 寝室 

■長期優良住宅の認定等について
http://www.city.fukushima.fukushima.jp/soshiki/45/1668.html


 



平成27年04月23日
●日本庭園「浄楽園」東屋改修工事を行っています

 今月21日付の福島民友の新聞やネットで満開の桜の下で催された福島市桜本にある福島の日本庭園《浄楽園》でお茶会は茶道家や愛好者で賑わったようです。

 その《浄楽園》で当社が現在、ご主人の玉根元次様からのご依頼で、「東屋の屋根改修工事」を行っているところです。これまでの茅葺き屋根が傷んだことから、銅板葺きに葺き替える工事を今年の3月20日から進め6月末には完成の予定です。現場では当社のベテランと若手の職人が銅板葺きの技術を伝承しながら工事を進めています。当社の代表である三浦は日本の伝統を活かす機会であることから現場で指導に当たっています。
 
 ご主人の弟にあたる玉根徳四郎氏は長年にわたり京都・金閣寺の庭園管理に携わり、平成22年4月には「旭日単光章」を受賞されました。こうした日本の伝統文化を後世のために遺す取り組みを行っているご兄弟のお二人に恥じない仕事をしたいと研鑽に努める日々です。ご主人は園内の充実をさらに図る計画で、愛好する平安・鎌倉時代の歌人である「鴨長明」のゆかりある施設を造りたいと考えているご様子です。当社ホームページにお寄り戴いた皆様も、風薫る新緑の季節を迎えましたので、現場見学のかたわら、ぜひ一度、浄楽園にお越しくださいますようご案内申し上げます。
 
■ 浄楽園ホームページ
http://www.jyourakuen.jp/

 


平成27年03月30日
●県立福島工業高校建築科の外部講師を無事務めました

 当社代表の三浦藤夫は、県立福島工業高校建築科が長年取り組んでいる「専門高校プロジェクト事業」の外部専任講師として教壇に立ち、3月6日の1年生、2年生の授業をもって平成26年度も無事終了しました。同校は外部から専門職人を招くことで、日本古来の技術・技能、講義、見学、実技をより深く理解し学ぶ取り組みを進めています。

 この1年間、生徒さんには、実習で数寄屋住宅、古民家再生、茶室等の古建造物の美しさや技術の素晴らしさを知って戴くために、鉋(かんな)掛け、手斧(ておの)等の使い方、さらには模型づくりなどを学んで貰いました。また、講義では、これまで当社が手掛けた建築物を模型やスライドを使って、木造建築の良さを伝統建築工法を通して学んで戴きました。
 
 去る3月20日には同校の内田貞俊校長から「今回の講習を通して、伝統の素晴らしさ、重さを実感するとともに、更なる興味・関心・意欲が増し、文化財への理解を深めるものと確信している」とする旨のお礼状を戴きました。生徒の皆さんが、今後の人生においても、この授業が活かされることを期待しています。また、1、2,3年生全員から、授業を受けての感想文を送って戴きました。当社社員もあらためて学ぶことが多い作文でしたので、近く当社ホームページをご覧戴く皆さんにもご紹介したいと思います。

 


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